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2015年11月23日 (月)

心理社会的ケアについて

続きまして、心理社会的ケアの話。

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「震災復興支援」のボランティアとして派遣された私たちは、着任前に心理社会的ケアについて事前研修を受けていました。
宮城にある、特定非営利法人「地球のステージ」さんにご教授いただきました。

この心理社会的ケアでは「表現すること」をとても大事にしています。
トラウマやPTSDにならないために、過去の悲しみに向き合って自分の気持ちをしっかり表現し、受け止めて前に進めるように心の整理をすること。表現する場を作り、うまくファシリテートして言葉を引き出し、心を整理するお手伝いをするのが重要とされています。

数日通って参加者ともある程度打ち解けたところで、私は楽曲作りをやってみました。
(本当はもっと色々な段階を経て徐々に難度をあげていかなければいけないところですが)
ネパール人はお祭りの時によく即興で歌を作って踊ったりするので元来そういうことが得意だろうと、この楽曲作りを選びました。

「心理社会」という言葉もネパール語にあり、震災後はネパール人ソーシャルワーカーの間でもこれが重要だ、と認識されトレーニングも行われてきているそうです。

ちょっと話はそれますが、ある日は学生のネパール人ボランティアにこの部分の説明をお願いしました。彼女は役割を得てすごくうれしかったようで、前日に渡した資料を読み込んで自分なりに紙も用意して説明してくれました。

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こういう機会は初めてだったがやってみてとても自信がついた。
いい経験ができたと本当にうれしそうでした。

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このトレーニングでもそうですが、役割を与えられることで存在意義ができ、経験を経て自信にもつながるんだなー、と実感しました。

そしてまたある日は短期ボランティア同期の”スダールサンさん”にも特別ゲストでお話をしていただきました!ありがとうございました。

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そしてトラウマとかPTSDの説明。そうならないように今日は
楽曲作りで自分の感情をみんなで表現してみましょう!

ということでキーワードの書き出し。
グループを作り色んな項目に応えてもらってそこから歌詞をつむぎだそう、というものです。

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そしてそれぞれどんなことを書いたのかな?共有。

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「あの日を思い出して一番つらかったことは?」

近所の方が亡くなったこと。朝会った人が昼にはもういなくなってしまったこと。そして、自分が生き残って若い人がたくさん亡くなったこと。これからの夢もたくさんあっただろうに・・・。

「あの日のことで一番覚えていることは?」

地震が起きた時の音、粉塵が舞い上がって人も建物も何も見えなくなった状況。

「一番伝えたいことは?」

自分の安全は自分で確保しないといけないということ。

「一番願っていることは?」

ネパール人みんな安全でいられますように。

二度とこんなことが起きませんように。



などなどいろんな意見をくれました。


そしてみんなで歌詞作成。

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できた歌詞と共に。

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サンカラプール女性開発委員会

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ビムセン女性開発委員会

踊りだす人も・・・。

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タレジュー女性開発委員会

楽曲作りはこれまで4か所で行いました。そのうちの一つ、
タレジューで作ったのを和訳するとこんな感じです。


地震のうた

地震が来た、どこへ行こう、どこに住もう、みじめになった、この人生

もう2度とこんなみじめなことになりませんように、この人生

住むところ、食べるもの、どうなるかわからない、この人生

もう2度とこんなみじめなことになりませんように、この人生

もう私たちは安全でいれる、幸せになれる、この人生

自然の驚異は神様でもどうしようもできない

起こるんだねこんなことが、80年に一度は

前進する私たちの足跡、もう止まらない、安全な家と丈夫な心を作ろう

もう2度と地震なんて来ないで、でも来ても私たちにはもう準備ができている×2


とてもいい歌を作ってくれました。
ここのグループはキーワードの書き出しから、何人かは泣きながら取り組んでくれました。
あの日のことを思い出したのでしょう・・・。
歌う時もたくさんの人が泣いてしまいました。
ちょっと刺激が強すぎたかな、と思いましたが
一緒に行ったオフィスのスタッフからは「とてもよかった。泣くことでつらかったことも一緒に流れていく、泣くことは悪いことじゃない。ぜひ他のグループでもやってほしい。」と言ってもらえました。

宮城の先生からもとてもよかったと言ってもらえてちょっと安心しました。

後日参加者に聞いてみると、みんなで一緒に話をして、歌を作って、歌って、とても気が楽になった、いいワークショップだった、少し前向きになれた、と言ってもらえました。

任期はあっという間に残すところ約3週間となってしまいました。
最後までできる限りフィールドに出かけ、色々なことを伝え、得てきたいと思います。

 

 

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